フリーエンジニアとして働く場合には十分な労働時間を確保して、体力と気力がある状態を保って働き続けなければなりません。仕事での成果を上げることを繰り返していかなければ、いずれは仕事が得られなくなり無収入となってしまうためです。しかし、仕事を通して知識や技術を磨いていくことによって、高単価な案件を選択できるようになるでしょう。その単価の高さを指標として自分の市場価値が高まったと認識できるようになるのが、フリーエンジニアの特徴的な面だといえます。

企業に雇われている場合、そのまま晩年まで働こうと考えるエンジニアもいます。ですが、体力や気力の問題から終身で働くのは難しく、順調なエンジニアでも30代半ばに企業への転職を考えることが多いでしょう。自分の市場価値を理解した上で転職先を選び、応募するのが基本的な転職の方法です。一方、フリーエンジニアとして成果を上げて、エンジニアとしての確かな市場価値を獲得した場合には状況が変わります。仕事で成果を上げた際にスカウトを受けて、そのまま転身ができるケースがあるのです。また、自分を売りに出してスカウトを待つという選択肢を取ることも可能で、その際にはフリーランスとしてどの程度の収入で働いていたかという情報を参考にされることがあります。有能さを主張して転職を実現するためには、1つ1つの案件の単価を上げることを目標にするのが分かりやすい方法であり、それに応じて企業に転職する方法も吟味するのが賢明といえるでしょう。